「学級経営」とは何でしょうか?小学校学習指導要領の総則には、「学習や生活の基盤として、教師と児童との信頼関係及び児童相互のよりよい人間関係を育てるため、日頃から学級経営の充実を図ること。」と示されています。
今回のテーマは、「結局、具体的に学級経営ってどういうこと?」です。
本サイト管理者の篠田の経験を中心にしてお届けします。
※本記事は教員0年目サークル第一回zoom会に基づいています。
学級経営
学級経営に熱を入れている理由
自分の経験談から学級経営が大事だと気づいたから。
小学生の頃から、教員になりたくて仕方なくて卒業文集に教員志望を書いたり、子供に語れる経験をしたいと思い、あえて教育系以外のバイトをしていたりしました。大学で「つっきー(篠田のあだ名)はいい先生になるよ!」って言われていたし、小〜高の担任の先生方も応援してくれていたので、自信をもっていました。
そして、私は子どもが好きだからいいクラスができる!と信じて教員になりました。
教員になって5月に思ったことは…「なんでこんな自分に教員免許与えたんだ!」
でした。
“思い”だけでは難しい壁があり、ハウツー(方法論)がないと大変な現実に直面しました。実際、「Q-U(楽しい学校生活を送るためのアンケート)」の調査を実施したところクラスの満足度が去年に比べて減少し、他のクラスと比べても低かったのです。
このことから、学級運営について考えないで(考えておくことが必要だということも知らずに)教師になったことを後悔しました。
そのため、これから教員を目指す方には、学級経営を考えてから教員になって欲しい!!という思いをもっています。
「学級経営」分解すると?
学級経営が影響する場面の例
- 話を聞けるか
- 掃除への取り組み方
- 授業への集中
- 子供達のアイデアが反映されているか
- 暴力がないか
- 並んで移動のスピード
- 満足度の高さ
- 学力の高さ
- 教室の綺麗さ
- 校則を守っているかどうか…などなど
教員になりたては、学習のルールなどは細かいところまで学校で決まっていると思っていたし、4年生なら掃除がしっかりできると思いこんでいました。しかし、そうではないんです!担任によって違うことを知りました。
「学級運営」を分解すると・・・
- 1日の生活の流れ
- 話を聞くルール
- 学習規律(持ち物・着席)
- 学級目標
- お楽しみ会(ごほうびとか)
- 係活動の内容
- 当番活動(一人一役)
- 朝の会帰りの会
- 宿題・テストの存在
- 掃除の仕組み
- 給食の時間の仕組み
- 子どもと先生のつながり
- 子どもと子どものつながり
- 根底に流れる先生のスタンス
などなど…本当にたくさんの仕組みづくりがあります。しかもゼロから作ることのオンパレード!
チャット
- 教室移動に担任の指導は顕著に現れますね…
- 「根底に流れる先生のスタンス」がどう受け取られているかは特に大きいと思いますね
- なんでもかんでも先生が決めてしまうと生徒さんから反感買いますよね
- 担任以外の先生と子どもたちとの関わりも気になりますよね!
- 所謂学級目標というものですね。今年度は決めていませんが…
- 担任以外でも、特に専科の先生の授業をどう受けているかは気にかかりますね
- いずれも、根底には「安心感」があるかどうかがありそう…
- 自分の授業では私語が多いのに、他の先生の授業では静かに授業を受けていると凹む…
- 厳しい先生の前だと静かな一方で、専科の先生の前だとはっちゃける子もいる!
最後に
学級運営には様々な要素があり、それらが密接に子どもの動き・学び・満足度にまで影響することをお分かりいただけたと思います。
学級運営に1つの正解はないと思います。先生のパーソナリティ、子どもたちの雰囲気によっても学級運営は変わります。ですので、たくさんの先生方の学級運営に触れ、いろんなカードを切れるように、そして大切にしたい価値観を見つけて、あなたのカードを切れるように。そんなきっかけになれたら幸いです。